群馬の小麦小麦製粉の仕組み

粉へのこだわり

 

群馬の小麦

 群馬の小麦は秋蒔き小麦で、11月上旬に種を蒔き、6月上旬から下旬に収穫されます。冬期の空っ風に耐え、太陽の光を存分に浴びて成長し、5月中旬には小麦畑は緑の絨毯のように、収穫時期には黄金色の絨毯に変わります。群馬の小麦が高品質なのは冬期の空っ風と日射量(冬期の日射量は日本一)のおかげかも知れません。
 群馬での小麦栽培は水稲との二毛作で栽培される場合が多く、収穫時期が田植えの時期と重なりやすい。そのため、近年育種された小麦品種は早生のものが多くなっています。
 群馬でこれまで作付け面積の最も広い品種は「農林61号」でしたが、この品種は世界でも例を見ないほど長期間にわたり栽培されていた品種です。しかし、群馬県農業技術センター(旧群馬県農業試験場)の長年のご努力で、近年育種された品種は農林61号よりも優れた特徴をもつものになり、現在では農林61号は奨励品種から外れています。

小麦畑から赤城山を望む

 

群馬の奨励品種 (平成23年)

品種・系統名 育成場所 育成年度 主要特性 交配組合せ
さとのそら
(利根3号)
群馬県農業技術センター 平20
(2008)
秋蒔き性(茎立ちが遅く、出穂・成熟が早い)を有した早生品種で、農林61号に比べ、短桿で耐倒伏性、耐病性(コムギ縞萎縮病・うどんこ病に「強」)に優れる。収量は農林61号に比べ10%程度多収。農林61号と同様、通常アミロース含量品種で、粉及び麺色が明るい黄白色を呈する。 東山25号/西海168号//ニシカゼコムギ
つるぴかり 群馬県農試 平8
(1996)
農林61号に比べ、2~3日程度早生で耐倒伏性に優る。めんの色調、食感に優れる。 低アミロース品種。 関東100号(バンドウワセ) /関東107号
きぬの波 群馬県農試 平12
(2000)
農林61号に比べ、1~2日程度早生。めんの色調、食感に優れるやや低アミロース系統。 関東107号/関東100号(バンドウワセ)
ダブル8号 群馬県農試 平12
(2000)
農林61号と同熟で短稈。タンパク質含量多く、製粉歩留が高い硬質小麦。 ハルヒカリ/シラネコムギ//シラネコムギ

※短桿:茎が短いこと、短い方が風や雨で倒れにくい。
※縞萎縮病:土壌伝染性のウイルス病。
※穂発芽性:穂の状態での発芽しやすさ。穂発芽すると澱粉が酵素で分解され、二次加工性が低下する。
※低アミロース:小麦中の澱粉に含まれるアミロース含量が低く、その分アミロペクチンの含量が多いこと。低アミロースの方がもちもちした食感になる。
※硬質小麦:胚乳部が結晶質で硬い小麦、高タンパク品種に多い。

写真提供:群馬県農業技術センター